ウツ10年超え日記

うつを発症して10年を超えました。 「緋寒 桜子(ひかん さくらこ)」と申します。 2019年3月30日という、中途半端な日に、ふと、自分の「ウツ体験」をブログに書いてみようと思い立ちました。

2008年10月24日(金) 車の騒音に耐えられず、遠回りをして住宅地内の細い道を歩く

病院へ。

AA先生に、職場に「12月いっぱいお休みさせてほしい」手紙を書いたこと、書いた翌日熱がでて寝込んだこと、母が訪ねてきたことなどを報告する。

先生からは、高い熱が出る場合は念のため内科で診てもらった方がいいが、微熱はうつの調子のバロメータかもしれないこと、いまは辛いこと悲しいことに目を向けすぎず、穏やかに過ごすことを心掛けるようにと言われる。

 

病院が終わった後、1kmくらい歩いて市立図書館に行ってみる。いつものルートは車が結構通る2車線の道路を行くのだが、車の騒音に耐えられず、遠回りをして住宅地内の細い道をいく。登山のように、とにかく図書館にたどり着くために必死で歩く。

図書館の中は静かでほっとするが、たくさん並んでいる本を見ても、「読みたい」と思えるものがない。とりあえず、YAコーナー(中高生向け)にあった、小野不由美の「月の影 影の海」(十二国記シリーズ)の上巻を文庫をとり、椅子に座って読んでみる。このシリーズは大好きで、全巻を何度も読んだ。中でも「月の~」は一番好きなので、「これなら読めるかな」と思った。しかし、今日は戦闘シーンや、妖魔の描写がしんどく感じられ、物語に入り込めない。我慢して読んでいたら頭痛がしてきて、15分くらいでやめる。

「今日は病院にも行ったのだから、ムリしないでおこう」とあきらめる。

帰路もまた、遠回りの道。