ウツ10年超え日記

うつを発症して10年を超えました。 「緋寒 桜子(ひかん さくらこ)」と申します。 2019年3月30日という、中途半端な日に、ふと、自分の「ウツ体験」をブログに書いてみようと思い立ちました。

2012年7月13日(金)Zさんが病院についてくる

今日は病院の日だが、職場のZさんが診察に一緒に来ることになっていた。(昨日、急遽決まったこと)

 

 

 

 

病院の最寄りのバス停でZさんと待ち合わせ、私は家から自転車で行き、バス停で待つ。

 

Zさんが到着、バスから降りるなり「遠いわねえ」と一言。

私はかなり、むっとする。(私から「来てほしい」と頼んだわけ」でもないのに・・)

 

病院で受付をすまし、二人でロビーで待つ。いつものようにかなり待たされる。

結構待たされるということも、昨日Zさんに伝えてあったのに、またもZさんは「ずいぶん待たされるわねえ」と言う。

私は気分がどんよりして、ほとんど何もしゃべらずにいる。

ふだん一人で待つときは、本を読んだり、目を閉じてストレッチしたりして、それほど退屈しないのだが、今日は隣にすわるZさんのことが気になって、落ち着かない。

 

やっと順番が来て、診察室に二人で入る。

AA先生が、ちょっと驚いた顔でむかえてくれる。

私から、Zさんを紹介し、昨日のSHさんからの電話の件と、Zさんが急遽、診察に同行することになったことを伝える。

 

 

まずは、いつもどおり、私からこの1か月の報告と、今日Zさんが一緒にくることになった経緯を話す。

話しながら、久しぶりにAA先生の前でボロボロ泣いてしまう。

●4月末ごろに「役員の人にはまだ会いたくない」とかなりはっきりZさんに伝えてあったのに、急にSHさんから電話がかかってきた。

●やんわりと断ったのに、SHさんからしつこく「面談したい」と食い下がられてパニックになったこと。

●以前のように、人前でボロボロ涙が止まらなくなってしまった。元の状態に戻ってしまった。

●最近いろいろできるようになり、7月ぐらいから毎週本社に行けそう、などと思っていたのに。積み上げてきたものがガラガラと崩れてしまった。

●自分としては精いっぱい頑張っているつもりなのに、それではダメなのか? 「会いたくない」という自分の願いが全否定された感じ。

●「(ZさんがAA先生に)直接会いたい」と言われると、自分の説明が職場から疑われているのでは、という気がしてしまう。自分が信用されていない感じがしてしまう。

●また不意打ちされるのでは、と思うと職場、本社が怖い。また行けなくなってしまいそう

 

 

 

 途中からは、Zさんがその場にいるのにもかかわらず、Zさんへの不信感も、口からだだ洩れる。

 

そのあと、Zさんが話す。

私は、Zさんが話し始めた時点で、涙ボロボロで、あまりよく聞いていなかったけれども、それでも、Zさんからの話はもっぱら職場側からのエクスキューズ、言い訳にしか聞こえなかった。それもAA先生に説明するというよりは、私に対しての説明。

 

私はZさんの話を聞いていて、ますますボロボロ泣いてしまう。叫び出してしまいそう。

 

(職場側の事情、人事サイドの考え方など、言われなくてもわかっている。

世の中、ウツになって働けなくなったら、すぐに解雇されてしまう職場だって、決して少なくないことも、そういう中では、今の自分はすごく恵まれていることも、わかっている。職場としては、一定の期間ごとに、一定の手続きを踏んで、完全復帰か退職かのルールを決めたいだろう、そりゃあそうだろう!。

だけど、今の自分は、職場の人事政策に合わせて対応するなんてムリ。それができるなら、ハナからウツになんかなってない・・・。)

 

悲しい、悔しい、怖い、、、いろんな思いが暴走する。

 

AA先生は、Zさんの話に対しては、特段のコメントはなかった。

「今日のところは、緋寒桜子さんの感情が暴走しているようなので、また来週いらっしゃい」と言われる。

 

診察が終わり、会計を済ませて病院を出る。

 

私から「まだ薬局で薬をもらうのに結構待たされるので、今日のところはこのへんで。お忙しいのにわざわざ遠くまで来ていただいて、ありがとうございました。いろいろご迷惑かけており、申し訳なく思っています」とあいさつして、病院の前でZさんと別れる。

一応、最後は、ちゃんと礼儀正しく挨拶できた。

心のなかは荒れ狂っていたけれど。