ウツ10年超え日記

うつを発症して10年を超えました。 「緋寒 桜子(ひかん さくらこ)」と申します。 2019年3月30日という、中途半端な日に、ふと、自分の「ウツ体験」をブログに書いてみようと思い立ちました。

親友Oちゃんのこと

前回書いた、親友Oちゃんのことを、もう少し詳しく書いてみる。

 

Oちゃんとは、私がウツになるまでは、月に2~3回はメールのやり取りをしていたし、年に2~3回は会って互いの誕生日を祝ったり、一緒にバレエ見に行ったり、コンサートに行ったりしていた。

 

2008年秋にウツになったあと、Oちゃんも含め、だれともメールも交わさないし(そもそも、しばらくはパソコンに触ることもできなかった)、電話でしゃべるのも家族とだけ、会うのも家族だけ(プラスお医者さん、職場のZさんのみ)になっていた。

 

2008年暮れに、Oちゃんから、家の留守電に「メールに返事がないので心配してます。よかったら連絡ください」というメッセージが入っていた。

 

それで、ようやくパソコンを開いて確認したところ、次のような文面のメールが、それも何通も受信していた。

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緋寒桜ちゃんへ ご無沙汰してます。会社のほうにEメールを入れたら宛先不明で
返ってきました。メールアドレスが変わったの? それとも緋寒桜ちゃん、まさか会社を辞めていたとか?! 一応ccでお家のアドレスのほうにも入れておきました
が、心配になったので携帯にもメールしました。とにかくメールでも電話でも何で
もいいので連絡をもらえませんか? このメールの返信でもいいし、私の携帯のア
ドレスは*****、携帯番号は**-**-**です。よろしく。 Oより

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迷ったすえ、

●10月からウツで職場を休んでいること

連絡をもらってうれしいこと

●気力が湧かず、メールや電話への返事ができなくて申し訳ない

●今後もしばらくは、返事ができないかもしれないが許してほしいこと

●元気になったらまた会ったりしたいこと

との返事をだした。

 

すると、折り返し、Oちゃんから、次のメールが届いた。

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緋寒桜ちゃんへ メールありがとう。全然知らなくて、うかつにお昼休みに電話なん
かしちゃって、本当にごめんなさい。前に会った時に大変だという話を聞いていた
けれど、そこまで追い詰められてしまったのね。つらかったでしょうね。。。何の
力にもなれなくて心苦しいです。とにかく今はゆっくり心と体を休めて下さい。ま
たメールしますね。返信が負担になるようなら返信しなくても全然平気だから。そ
れから、携帯からお返事を出そうと思いましたが、実は携帯メールの打ち方がいま
いちよく分からなくて、会社のアドレスから返信しました。私に入れてくれるとき
はどのアドレスでも構いません(家******、会社*******、携帯*****どれでも)。緋寒桜ちゃんと緋寒桜ちゃんの家族みんなの幸せを心からお祈りしてます。O

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なんと優しいメールだろう。

このメールは、私の心の支えになって、いまでも大切に保存してある。

 

この後、Oちゃんは月に1回くらい、メールをくれるようになった。私が負担に思わないような、他愛のない内容だ。

ウツのひどいときって、励まされても辛いし、あんまりイキイキ元気な内容のものをもらってもしんどい。

でも、Oちゃんがくれるメールは、日常のささやかな話が中心で、他愛なく、明るいけど明るすぎない、いつも心のなごむ内容だった。

私も少しずつ、メールに返信できるようになっていった。

 

そして、ウツになって1年たった2009年8月15日に、Oちゃんと会って食事したのだ。