ウツ10年超え日記

うつを発症して10年を超えました。 「緋寒 桜子(ひかん さくらこ)」と申します。 2019年3月30日という、中途半端な日に、ふと、自分の「ウツ体験」をブログに書いてみようと思い立ちました。

2009年8月26日(水) 次の仕事として、お客さんに電話をかけて問い合わせをする仕事を提案されて、その場ではOKしたけど、まだ、だれかに電話して話をするとか、ムリ。

もうすぐ11カ月がたつ。

いま、2008年9月からのノートを読んで、涙ぐんでた。

 

週2回のHオフィス行きにはだいぶ慣れてきた。電車に乗るのも。

でも、仕事の方は、あらためて、意欲が出ないことに気が付いた。

 

いまやっている荷物の片づけ作業は、だいたい終わりそう。

で、次の仕事というのをZさんから提案された。

それは、お客さんに電話をかけて、問い合わせをするっていう仕事。

その場ではOKしたけど、そのあといろいろ考えた。

 

まだ、だれかに電話して話をするとか、ムリ。

しかも、該当するお客さんを調べるために、本社に行って顧客システムを使わないといけないのに、本社になんかまったく行けそうな気がしない。連絡したお客さんから逆問い合わせが来ても、本社にいないからすぐに応対できない。

あんまり役立てない気がする。

 

昨日、Zさんに「何かやりたいことはある?」って聞かれたけど、今の私には、せいぜい「右のものを左にする」ぐらいのエネルギーしかない。とても普通の仕事はできない。

何かを機械的に入力するとか、荷物を片付けるとか、お掃除するとか、それくらいしかできない。

「やりたいこと」とかを聞かれること、自体が苦しい。

 

今の事業とか、人員の話などを聞いても、まったく興味が持てない。っていうか、忌避する気持ちが強い。職場に関するものを、できるだけ見たくない、聞きたくない。

自分なんていなくても、全く支障なくやっているように思えて、自分はいったい何のために頑張ってきたのか、いてもいなくても何も変わらない、とむなしい。

 

今の職場には、「何かすごいこと、新しいこと、社会にインパクトを与えることを、やりたい、やりたい」っていう人ばっかり集まっている。

そして、それぞれの人が、バラバラに、それぞれ「自分のやりたいこと」を好き勝ってな方向を向いて、やっているだけ。組織とか、まとまりとか、方向性とか、何もない。

私はこんな職場の未来、ゆくすえにタッチしたくない。関わりたくない、何もしたくない。

 

Yさんからは相変わらず、自分のことしかないメールが送られてくる。夏休みでアラスカに行っているのだって。よかったね、けっ、って感じ。

私は国内旅行ですら行けない、ムリ、って感じなのに。

誰かが楽しく海外旅行に行っている話とか、ほんと、聞きたくない。悔しいとか、嫉妬とかなのかもしれないけど。

とくに、C、Y、A、G、SSの5人がイヤ。今の職場にも、職場の未来にも、関わりたくない。

 

掃除とか、ゴミの分別とか、ゴミ(じゃなくて「資料」か)のリスト作りとか、その程度の仕事をさせてほしい。職場の「今」をなるべく知りたくない、触れたくない。

実現も怪しいような夢は、見たい人だけが見ればいい。

そうやって、夢を追い続けても、物語のように「努力が実を結び、めでたしめでたし」とは限らない。私には、もう、そういう方向への力は出てこない。

 

ストレスには、「立ち向かっちゃ」いけないし、「逃げ」てもいけないらしい。

ただ「受け流す」。

転んだら、起き上がる。

ということだ。

 

でも、今、自分が、ストレスに「立ち向かっている」のか、「受け流している」のか、「逃げ」ているのか、「転んでいる」のか、「起き上がろうとしている」のか、それがよくわからない。

 

「電話をかけたりするのがイヤ」って、逃げてる?

でも、とにかく、対外的なことをやるのは、考えただけでも気が重いし、できそうもないう気がする。

それとも、案外、やってみたら平気なのだろうか?

 

でも、(ウツになる前も、賛成できなかった)映画づくりの件とか、再び聞かせられたらまたおかしくなりそう。「もう、無謀なチャレンジはやめてくれ~」って感じ。

何か新しいことをやるにしても、今やっていることのどれかをやめなきゃ。どれもぜ~んぶ続けながら、さらに新しいことも、じゃんじゃんやる、とか、ムリ。破綻しちゃう。

誰かが全体をしっかりとみて、ハンドリングするならいいけど、だれ一人、全体を見てる人がいない。

 

そういう状況がHさんがいたころから、嫌で嫌でたまらなかった。

そこへKNさんが来て、やっと正常化しそうだったのに、Hさんが追い出しちゃった。

そのあと来た人は、どの人もどの人も、みんな、「自分はこれをしたい」、「これをすべきだと思う」っていう人ばっかり。みんなこの職場を、「自分個人の夢をかなえるための、場とか手段」としか思っていない。言い方は悪いけど「職場を食いものにしている」感じ。

こんなんで組織体の意味があるのか。

 

そんなにお金もなければ、体力もないのに。知名度だけはけっこう高いけど、それは別に実力じゃない。たまたまキャンペーン宣伝がうまく時流に乗っただけ、なのに。

制度だってむちゃくちゃ。市販の参考書とか読みながら、見よう見まねでやってきた、っていう状態なのに。

 

ああ、ほんとうにいや。

 

新入社員のころから、この職場のそういうところが本当にいやだった。

自分で、それを変えたい、改革したいと努力したけど、バーンアウトしてしまった。

なのに、そのことはこれっぽっちも考慮されてなくて、相変わらずの人たち。

ほとほとイヤ。

 

ふう。

書いたら少し、落ち着いたかな。

まあ、性急に結論を出すのはよそう。

当面は、今までの作業を続けるんだし。

「次の仕事」については、AA先生にも相談してみてから、決めようかな。