ウツ10年超え日記

うつを発症して10年を超えました。 「緋寒 桜子(ひかん さくらこ)」と申します。 2019年3月30日という、中途半端な日に、ふと、自分の「ウツ体験」をブログに書いてみようと思い立ちました。

2012年7月12日(木)突然、役員から電話が。パニックになる。

このところ順調に、週4日は出勤して、Hオフィスに週3日強、本社に週1日弱、というペースで通えている。

2、3カ月前は、本社には月1日行くのがやっとだったのが、「毎週」に近い頻度で行けるようになった。

出社はお昼頃になってしまっているけど、帰りは定時か、少し残業できるぐらい。職場で過ごせる時間が、だいぶ伸びてきた。

 

・・・と、明るい気分で過ごせていたのに、今日、またすごくショックなことがあった。

 

今日はHオフィスに行く日で、いつものようにパソコン仕事をしていると、オフィスの電話が鳴った。ふだんならだいたいPさんがとってくれるのだけど、今日はお休み、もう一人の常勤のJIさんもちょっと席を外していたので、私が電話をとったらば、役員のSHさんだった。

 

SH「あ、ど~も。SHですけど、緋寒桜子さんいますか?」

私 「あ、私です。どうもお疲れ様です。緋寒です」

SH「あ~どうもどうも。ところで~、今日、私これからHオフィスに行って、緋寒さんとお話したいんですけど、何時頃ならいいですか?」

私 「えっ・・・。いや、あの・・。あの、今日はこれから外出しちゃうので、すみません」

SH「え、出かけちゃうの? 何時までならいますか?」

私 「ええっと、い、いま出るところですっ。すみません」

SH「えっ。あ、そう・・・」

私 「も、申し訳ありません。失礼しますっ」

 

 

受話器を置く手が、ブルブル震えていた。

いつぞや、Cさんが不意打ちでHオフィスに来た時と同じように、心臓バクバク、涙があふれてくる。

とっさに、「出かける」って言って断っちゃったけど、、、どうしよう・・。でも、でも、直接会うなんてムリ。ムリ・・。

頭の中がぐるぐるして、パニック状態。

 

居てもたってもいられなくなり、JIさんに挨拶だけして、Hオフィスを飛び出した。

「出かける」と言った手前、ちゃんと出かけなければ、と思い、Hオフィスの近くにある図書館に向かう。

 

途中、携帯メールで、Zさんに事情を説明し、今日は図書館で仕事をする旨を伝える。

 

Zさんから折り返し返事があり、「SHさんの行動は、全然知らされておらず、自分もいま聞いてびっくりしたところ。真意を確認してくるので、ちょっと待ってて」とのこと。

 

落ち着かない気持ちのまま、図書館で調べものをしていると、Zさんから電話があった。

「いまSHさんと話したんだけど、かなり軽い気持ちで連絡したみたい。『緋寒桜子さんがショックを受けてたので、不意打ちは止めてあげてください』と叱ったら、恐縮していたよ」とのこと。

じゃあ、とりあえず、問題なかったのかな、と安心しかけたところで、次の爆弾が来た。

 

Zさん「役員が直接、緋寒桜さんに接触しない代わりに、私(Zさん)が緋寒桜さんの病院についていって、主治医の先生に直接お話を聞いてくることになったのだけど、どうかな? 次はいつ病院に行くの?」

 

私  「え・・・。ちょうど明日、行く予定ですけど」

Zさん「明日ね・・。明日ならなんとか行けるかな。午後で良い?」

私  「いえ、あの。予約制なので、11時半からになります。外来は午前中だけだし」

Zさん「あ、そう。・・ん~何とか行けるかな」

 

というわけで、押し切られるようにして、Zさんが病院についてくることになった。

Zさんに待ち合わせ場所など説明して、電話を切る。

 

AA先生からは、「家族とか、会社の人とかが付き添ってきてもいいですよ」と、初期のころに、言われていたので、事前に断らなくても、Zさんが同行することは差し支えないだろう、とは思ったものの、急な話であること、私の意向を尋ねる雰囲気ではなく、会社側の都合でなかば強引に決められたことに、内心、かなり嫌な気持ちになる。

しかも、先ほどのSHさんからの不意打ちによるショックがまだ冷めないうちなので、

連打で殴られたような気分。

 

なんとか終業時刻まで図書館で頑張り、帰途につく。