2011年8月15~16日 3年ぶりの一泊旅行(清里)
ウツになって以来の、3年ぶりの旅行。
出発前はかなり不安があり、「楽しみ」というよりは、「旅行ぐらい行けなければ、いつまでも社会復帰できないのでは」という焦り、義務感が強かった。
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■8月15日(月)
新宿からあずさ号に乗る。
列車がホームを出発する瞬間、緊張で胸がギュウっと苦しくなったが、じっとやり過ごしているうちに平気になってくる。
あまり外の景色は見ないようにして、目を閉じている。
夫は普通にはしゃいで、車内販売で買ったビールを飲んだりしている。
静かな駅。高原の空気を吸い込んでいるうちに、リラックスしてきて、楽しい気持ちになってくる。
よかった。
清里からバスでホテルへ。
とにかく、「今回の旅行は『行くだけ』にさせてね」と、夫とあらかじめ話し合っておいたので、ホテルにチェックインしたあとは、私は部屋で昼寝。
夫は一人でホテルの周囲の散歩に出かけたらしい。
夕食は、あらかじめ夫が予約しておいてくれて、ホテルのレストランで食べる。
こじんまりとしたホテルで、静か。
大浴場でお風呂に入り、睡眠薬をしっかり飲んで、寝る。
初日は本当に何もしなかった。
■8月16日(火)
夜中に何度か目が覚め、ぐっすり眠れたとはいいがたいが、とにかく起きて、ホテルで朝食をとる。
すごくいい天気。
夫に誘われて、散歩に出かける。
日なたは結構あついけど、日陰は涼しい。
針葉樹の香り、さわやかで涼しい空気、鳥たちの歌声が聞こえる。本当に「心が洗われる」よう。
来てよかったな、と思う。
ホテルの近くにあった博物館で展示を眺めたり、手作り品のおみやげ物屋さんをのぞいたりしているうちに、帰る時間になる。
ホテルをチェックアウトして、バスで清里駅に戻る。
行きと同じルートで戻り、小淵沢からあずさ号に乗り込むと、ほっとする。
頭の中がもうろうとして、疲れ切った感じはあるが、暗い気持ちにはなっていない。
「大丈夫、楽しめた。」
ささやかな達成感。
また行きたい。次はもっと楽しめそう。
家に帰りついたら、どっと疲れが出て、何日か寝込んだ。
でも、大きく調子を崩さずにすんだ。